作家”倉橋由美子”さんを悼む

6月13日朝の報道で、作家の倉橋由美子さんが10日午前10時9分、拡張型心筋症のため東京都内の病院で逝去された事を知った。
その日は終日、動揺した精神状態が続き、会社からそうそうに帰宅し、所蔵する彼女の作品を書棚から抜き出し、2階の書斎に運び上げた。

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学生時代、彼女の代表的作品である「聖少女」に出会い、大胆で、虚構に満ちた世界と奔放な性的イメージに衝撃を受け、倉橋作品との繋がりが始まった。

デビュー作「パルタイ」をはじめ「妖女のように」「蠍たち」「スミヤキストQの冒険」「ヴァージニア」「人間のない神」「夢の浮橋」「反悲劇」、エッセイ集の「わたしのなかのかれへ」「迷路の旅人」と1968年から72年にかけて、発刊されるたび取り憑かれたように買い求め、読んだ作品だ。

再度、場所を変えて並べてみると、カバーが無くなり、製本の綴じが外れるほど読み込んだ作品、途中までで読み置かれた作品、感想を記したメモが挿んであった作品等々。
この一週間、ほとんどの夜は『倉橋由美子ワールド』に浸っていた。

パロディー性豊かで毒のある世界、抽象的・寓話(ぐうわ)的な世界を、はかり知れない思想を持って「文学的知性」を統御し、つくりあげ繰り広げていく。
反リアリズムの作家。
69歳。作家としてまだまだ成熟期。
今月末にはサン=テグジュペリの「星の王子さま」の新訳が刊行される予定とか。

当面は、彼女の本を繰り広げながら、倉橋由美子さんを悼みたい。

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